あんまり「何もない」というと地元に悪いし、だいいちこんなところまで出かけて、それだけではもったいないので周辺案内をしておこうか。
この太子の町の謳い文句は「聖徳太子ゆかりの町」である。今日にいたるまで、まちがっても「宮本武蔵ゆかりの地」ではない。だから、そちらの方を見せていただくことにする。
それは、「
斑鳩寺」というお寺である。奈良明日香村の斑鳩と同様、通称「いかるがでら」であるが、正しい読みは音読み、「はんきゅうじ」だそうだ。
これは上の道案内で触れたが、国道2号線の「鵤」交差点の近くにある。こちらの「鵤」というのは、なんと読む字か。そう、こちらも「いかるが」だった。
クイズをやっている場合ではないので、先に進むが、この斑鳩寺、なかなかの古刹である。建物も仏像彫刻もかなりいい物である。国の重文指定も納得できる。とくに、聖徳太子勝鬘経講讃図や日光菩薩月光菩薩立像などは、拝観させてもらう値打ちはある。
Link
そちらの正統派の事物はけっこうなお宝だが、もうひとつ、見のがせないのは
仁王像である。これが何とも味がある彫刻である。
武蔵は容貌魁偉だとする伝説もある。映画やTVみたいなハンサム君ではなく、武蔵は、あんがいこんな顔だったのかもしれない。
またこの斑鳩寺の近所に、
太子町歴史資料館があるので、この地域がどんな歴史をもっているのか、知りたい方は、覗いてごらんになるとよろしい。
Link